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屋外サウナ完全解説ガイド:種類・魅力・楽しみ方を徹底解説!
#サウナの入り方 #サウナの基本
サウナブームが続く中、特に注目を集めているのが「屋外サウナ」です。川や湖、海など自然の中のサウナで、汗を流した後に自然の水で身体を冷やす贅沢。そんな特別な体験を楽しむことができます。
本記事は、屋外サウナについての情報を網羅したガイドです。
目次
1.屋外サウナとは?
屋外サウナとは、文字通り屋外に設置されたサウナ施設のことです。室内施設とは異なり、自然の中でサウナを楽しむというコンセプトが特徴です。テント型やバレル(樽)型、専用の小屋など、さまざまな形態があります。キャンプ場やアウトドア施設に設置されていることが多いですが、個人宅の庭にプライベートサウナとして設置するケースも増えています。
1-1.屋内サウナとの違いを把握する
屋内サウナと屋外サウナには、いくつかの大きな違いがあります。主な相違点を表にまとめました。
項目 | 屋内サウナ | 屋外サウナ |
---|---|---|
設置環境 | 室内(スーパー銭湯、ジム、ホテルなど) | 屋外(キャンプ場、川辺、湖畔、海辺、庭など) |
外気浴 | 専用の休憩スペースで実施 | 自然の中で開放的に実施可能 |
水風呂 | 人工的な水風呂 | 川、湖、海などの自然水系を活用可能 |
開放感 | 限られた空間内で密閉的 | 自然を感じながら開放的 |
季節の影響 | 季節を問わず一定環境 | 季節や天候の影響を受けやすい |
屋内サウナは一年中安定した環境で利用できる反面、その体験は箱の中に限定されます。一方、屋外サウナでは自然との一体感を味わえる点が最大の魅力です。サウナ室から出て、清らかな空気を胸いっぱいに吸い込み、川や湖に身を委ねる贅沢な時間は、屋外サウナならではの体験といえるでしょう。
2.屋外サウナのメリット
屋外サウナには数多くのメリットがあります。その魅力は単なる汗を流す場所にとどまりません。自然との一体感やコミュニケーションの場としての価値も含まれています。
2-1.景色や自然を活かしたリラクゼーション
屋外サウナ最大の魅力は、何と言っても大自然の中でサウナを楽しめる点です。高温のサウナで身体が温まり、汗が滴り落ちた後に体験する外気浴。ここには、屋内施設では味わえない爽快感があります。山々の景色、川のせせらぎ、森の香り、波の音…。五感を通じて自然を感じることができる体験は、心身のリラックス効果をさらに高めてくれます。
2-2.屋外のサウナなら仲間や家族とワイワイ楽しめる
屋外サウナは「楽しさを共有する場」としての側面も持っています。仲間や家族と一緒に火を起こしたり、サウナテントを組み立てたり。その過程そのものが、コミュニケーションの機会を生み出します。特にテントサウナの場合、準備や後片付けを通して、一体感や達成感を共有できます。
また、屋内サウナと違い、屋外サウナでは比較的自由な会話や交流が許容される傾向にあります。熱々のサウナ室での会話、水風呂での歓声、外気浴スペースでの語らいなど、リラックスした環境での交流は普段とは違った親密さを生み出します。非日常体験と相まって、より思い出深いイベントになるでしょう。
3.屋外サウナのデメリット
屋外サウナの魅力は多いものの、認識しておくべきデメリットや課題も存在します。設置や利用を検討する際は、これらの点もしっかりと考慮する必要があります。
3-1.天候トラブルとプライバシー問題
屋外サウナ最大のデメリットは、天候に左右されやすい点です。急な雨や強風、気温の変化は、サウナ体験の質を大きく左右します。特にテントサウナの場合、強風時には設営が困難に。安全上の問題で使用を中止せざるを得ないケースもあります。
SaunaCamp.のガイドラインによると、風速5m以上ではテントサウナの使用を控えることが推奨されています。
プライバシーの確保も課題の一つです。特に公共の場所でのサウナ利用では、水着着用が必要になることが多いです。そのため、素肌でのサウナ体験とは異なる感覚になります。また、外部からの視線を気にする必要があり、リラックス度合いが減少する可能性もあります。
3-2.維持費とメンテナンスの負担
屋外サウナを設置する場合、初期費用や維持費、メンテナンスの負担が発生します。特にバレルサウナなどの木製サウナは、屋外環境に常時さらされます。このため、屋内サウナと比較して劣化が早まる傾向にあります。
木材の定期的なメンテナンス(防水処理、塗装の塗り直しなど)、サウナストーンの交換、ストーブや煙突の清掃と点検など、継続的なケアが必要です。バレルサウナでは雨漏り対策も重要になります。
また、冬季には凍結防止策が必要になる場合もあります。さらに、自然環境の中では虫や小動物の侵入なども考慮する必要があるでしょう。燃料費も負担の一つ。薪ストーブを使用する場合は薪の調達と保管コストがかかります。電気ストーブの場合は電気代が必要です。
4.屋外サウナの種類を理解する
屋外サウナにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自分のライフスタイルや予算、設置場所に合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。ここでは主な4つのタイプについて解説します。

4-1.テントサウナ
テントサウナは、専用のテントと薪ストーブを組み合わせた移動可能なサウナです。比較的低コストで始められ、持ち運びができる点が最大の魅力です。キャンプ場や河川敷、湖畔など、場所を選ばずに設置できるので、アウトドア好きの方に特に人気があります。
一番のメリットは、手頃な価格(6万円台~30万円程度)で購入可能なこと。また、軽量で持ち運びや収納、設営・撤去が比較的簡単なところも魅力です。様々な場所でサウナ体験ができる自由度の高さも人気の理由のひとつです。
一方、耐久性に限界があり長期使用には不向きなことが大きなデメリットです。また、断熱性が低く外気温の影響を受けやすいという弱点も。そして、風に弱いので強風時には使用できません。設営や薪の管理など手間もかかります。
そして、テントサウナを利用する際は、安全対策が非常に重要です。通気口の確保、一酸化炭素チェッカーの使用、適切な場所選び、周囲の可燃物との距離確保などが必須です。水辺で楽しむ場合は水難事故にも十分気を付けましょう。
4-2.バレルサウナ
バレルサウナは、樽(バレル)の形をした木製のサウナです。主に庭やテラスなどの屋外スペースに設置されます。見た目の美しさと実用性を兼ね備え、屋外サウナの中でも人気の高いタイプです。
一番のメリットは、円筒形の構造により熱が均一に広がり温まりやすいこと。デッドスペースが少なく効率的に熱を利用できるのも魅力です。また、木の匂いに包まれながらサウナ浴ができるのも人気の理由。テントサウナよりも耐久性が高く、適切なメンテナンスをすれば長期間使用可能です。
一方、価格が比較的高い(100万円~200万円程度)のはデメリットです。また、屋外設置のため雨漏りや木材劣化のリスクがあります。多くのバレルサウナには断熱材が入っていないため、テントサウナほどではありませんが外気温の影響を受けます。設置のために基礎工事が必要な場合もあり、テントサウナほど容易には設置できません。
バレルサウナを選ぶ際は、設置場所の確保とメンテナンスの計画を立てることが重要です。平らで安定した場所に設置し、定期的な木材の保護処理や雨漏り対策を行いましょう。
4-3.アウトドアサウナキャビン
アウトドアサウナキャビンは、屋外用のサウナキャビンです。材質は木やコンクリートなど様々です。高級感のあるモデルや、ガラス面の大きなモデルがあり、ハイクオリティなアウトドアサウナエリアを実現できます。
メリットとして挙げられるのは、外気温の影響を受けにくい事。アウトドアサウナキャビンには基本的に断熱材が入っています。バレルサウナよりも更に耐久性が高く、長期間使用することができます。
一方デメリットとして大きいのはコスト面です。アウトドアサウナキャビンは価格が高く(200万円~500万円以上)、設置費用も必要です。また、重量によっては基礎工事が必要です。組み立て式ではないものもあるので、搬入経路の問題で設置できないこともあります。
アウトドアサウナキャビンを選ぶ際は、設置ができるかどうか、経路も含めて十分に確認しましょう。
4-4.キャンプ場・アウトドア施設
自分で屋外サウナを購入せずに楽しむ手段もあります。キャンプ場やアウトドア施設に併設されたサウナを利用する方法です。近年では、テントサウナやバレルサウナを備えたキャンプ場や日帰り施設が増えています。サウナ付きのグランピング施設であれば、屋外サウナを快適に楽しむことができそうです。
メリットとしては、初期投資なしで屋外サウナを体験できることが大きいでしょう。メンテナンスや設置の手間もかかりません。また、専門スタッフのサポートがあり初心者でも安心です。必要な道具や設備が整っているのも魅力ですね。
デメリットは、施設の予約状況や営業時間に左右される点が大きいでしょう。もちろん利用料金も必要です。施設のルールに従う必要があること、完全なプライベート空間ではないことなどもデメリットです。
この方法は、屋外サウナを試してみたい初心者の方や、設置場所や予算の制約がある方、様々なサウナ体験を楽しみたい方に適しています。また、サウナ仲間との交流を楽しみたい方にもおすすめです。
5.屋外サウナを施設で楽しむ方法を把握する
自宅に屋外サウナを設置するのではなく、既存の施設を利用する方法も人気です。全国各地に魅力的な屋外サウナ施設が増えており、手軽に非日常の体験を楽しむことができます。
5-1.キャンプ場やアウトドア施設など、屋外サウナのタイプで決める
屋外サウナを楽しめる施設を選ぶ際のポイントとして、まず施設タイプによる特徴が挙げられます。キャンプ場併設型は宿泊とセットで楽しめて、自然との距離が近いのが魅力です。一方、日帰り専門施設は手軽に利用でき、サウナ専用の設備が充実しています。
温浴施設併設型であれば通常の温浴設備と併用でき、雨天時も楽しめます。そしてリゾート・グランピング型は高級感のある体験ができ、食事やアクティビティも充実しています。
立地と環境、サウナの種類と設備、予約と利用条件、男女別・混浴の別、口コミや評価などを考慮して選ぶと良いでしょう。
施設を決める際は、自分の優先順位を明確にすることも大切です。自然との一体感を求めるのか、アクセスの良さを重視するのか、設備の充実度を優先するのかなど、自分のニーズに合った施設を選びましょう。
5-2.当日の流れと楽しみ方を確認する
屋外サウナ施設を訪れる際の当日の基本的な流れを事前に確認しておきましょう。多くの場合、まず受付・チェックインで予約確認、利用料金の支払い、タオルやアメニティのレンタル、施設内のルール確認を行います。次に更衣と準備として更衣室での着替え(水着着用が必要な施設が多い)、持参したサウナグッズの準備、貴重品の管理を済ませます。
その後、シャワーでの体の洗浄を行い、サウナタイムです。休憩と回復として水分と塩分の補給もしっかりと行いましょう。心行くまで堪能したら、帰り支度。シャワーで汗を流し、ゆっくり着替え、体調を確認してから帰路につきます。
屋外サウナでも、自分のペースを大切にすることが大事。水分補給も忘れずに行いましょう。最大の魅力である自然との一体感は、全力で堪能しましょう。また、コミュニケーションのバランスをとること、写真撮影はほかの人に配慮を持って行うことも大切です。
6.服装と持ち物をチェックする
屋外サウナを快適に楽しむためには、適切な服装と持ち物の準備が欠かせません。季節や施設のルールに合わせた準備をすることで、より充実したサウナ体験が可能になります。
6-1.屋外のサウナで快適に過ごすための基本アイテム
屋外サウナを訪れる際の必須アイテムは次の通り。
- 水着
- タオル類
- サンダル
- ドリンク・食品
- ヘアケア・スキンケア用品
- 防水グッズ
- その他の必需品
施設側で準備されている場合や、持ち込みにルールがある場合もあります。事前に確認しましょう。
屋外サウナ利用時には、水着の選択もポイント。男性はサウナパンツや水陸両用のショートパンツ、女性は動きやすい水着、締め付けの少ないものがおすすめです。また、脱衣後の服装も考慮しておきましょう。クールダウン用にサウナポンチョやラッシュガードがあると安心です。
また、金属のアクセサリーはサウナ内で熱くなるため外しておきましょう。川や湖に入る場合は紛失する可能性もあるので注意が必要です。
基本アイテムを準備する際は、コンパクトにまとめることも大切です。貴重品は鍵のかかるロッカーに入れられるようにまとめておきましょう。サウナグッズはスパバッグなどを活用すると持ち運びが便利です。
6-2.屋外サウナの快適性を高めるプラスアルファの工夫
基本アイテムに加えて、便利なグッズで屋外サウナ体験を充実させましょう。
- サウナハット
- サウナマット
- サウナポンチョ・ローブ
- 防水時計・タイマー
- アロマオイル
季節別の追加アイテムとして、夏季はUVカット用品・虫除けスプレー・冷感タオル・日陰を作る簡易テントなどがあります。冬季の場合は保温性の高いアウター・ヒートテック等の機能性インナー・防寒用ブランケット・使い捨てカイロ・厚手の靴下などが役立ちます。
防水バッグと通常バッグを分けたり、乾いたものと濡れたものを分けられるような準備もしておくと便利です。また、モバイルバッテリーや、防水ケース付きの充電器もあると安心です。
7.サウナの検索サイトで屋外サウナを探す
自分に合ったサウナの種類に狙いを定めたら、サウナの種類で施設を探せるサイトを活用してみましょう。自宅や職場の近く、旅先で探して色々なサウナを楽しんでみてください。ここでは代表的なサイトをご紹介します。
7-1.日本最大のサウナ検索サイト:サウナイキタイ
サウナイキタイは全国9630件のサウナ施設を掲載中。エリアやサウナの種類での絞り込みには勿論対応。他にもサウナや水風呂の温度など、マニアックな条件でも検索ができます。アプリ版有り。
サ活登録やサウナイキタイ登録など独自の機能が満載で、サ活がもっと楽しくなります。
**2025年3月7日から、ハルビアが連携を開始!**ハルビア製サウナヒーター導入施設を絞込検索できるようになりました!
7-2.サウナがみぢかになるサウナ専門口コミメディアサイト:SAUNA TIME
SAUNA TIMEには全国4673件のサウナ施設が掲載されています。エリアや駅名のほか、サウナの種類や温度、休憩スペースのタイプ等から検索できます。WEBのみ。口コミも載っているので参考になりますね。
7-3.ロウリュのできるフィンランド式サウナを探すなら:ハルビアエクスペリエンスマップ
HARVIA JAPANは、公式サイトにて、スペシャルマップ「HARVIA EXPERIENCE MAP “Hyvä Löyly!”(ヒュバ・ロウリュ)」を公開中。
ハルビア製のヒーター(ストーブ)は、全てロウリュ対応。つまり、ハルビア製品を採用している施設をマップにすれば、ロウリュができるサウナを効率よく探せるはず。そしてロウリュサウナの心地よさをたくさんの人に知ってもらえるはず。そんな思いから作られたのがこのマップです。 サ活やサ旅、はじめてのフィンランド式サウナ体験の際に、是非ご活用ください。
グーグルマップを利用しているので、施設の公式サイトにすぐアクセスすることができ、設備やアメニティの確認も簡単です。
8.まとめ
屋外サウナでは、自然との一体感を味わいながら心身をリフレッシュできる贅沢な体験ができます。テントサウナ、バレルサウナ、施設のサウナなど様々な形態から自分に合ったものを選ぶことで、より充実したサウナライフを楽しむことができるでしょう。設置から利用まで適切な知識を持ち、安全に配慮しながら、日常から離れた特別なリラクゼーションの時間を堪能してください。