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COLUMN コラム

2024.10.02 自宅サウナ

サウナを家で楽しむ方法と必要な準備

#個宅サウナ #費用

様々な健康効果を持つサウナ。ストレス軽減や疲労回復にもつながって、メリットだらけですよね。できれば家で毎日サウナを楽しみたいというサウナーの方も多いのではないでしょうか?でもそもそもどんなサウナなら家に作れるの?設置場所は?必要な設備は?などなど、色々な疑問がわいてくるはず。ここでは、ロウリュのできるサウナを自宅に導入するために知りたい様々なことを解説していきます。

1.家で楽しめるサウナの種類

自宅や別荘など、個宅に設置できるサウナにはどんな種類があるのでしょうか?住居タイプや予算に合わせて選んでみましょう。

サウナの本体価格相場とおすすめの住居タイプを種類別にまとめた表

1-1.屋内埋め込み型サウナ

サウナを家で、と聞いて一番に想像するのはおそらくこのタイプではないでしょうか?ベンチや壁、床材や照明までこだわった、夢のホームサウナですね。
屋内埋め込み型サウナはその名の通り、壁に埋め込むような形でカスタムメイドするサウナです。デザインから材質、サウナヒーターまで自由に決めることができます。また、水風呂や外気浴スペースの導線にもこだわることで、自分だけの理想的なサウナ空間を作ることも可能
ただし、自由に設計できる分、費用は高額になりがち。一般的には200万円以上の予算は見ておいた方がいいでしょう。また、大規模な工事が必要になるので、新築時やリノベーション工事の際でないと検討が難しいこともあり、少しハードルが高い選択肢かもしれません。

1-2.屋内設置型サウナ(家庭用サウナルーム)

屋内設置型サウナは、サウナヒーターのついたボックス型の規格品サウナルームです。大半の製品は組み立て式のキット一式になっています。
規格品のためカスタマイズはほとんどできませんが、ロウリュのできるフィンランド式サウナルームでも、費用は100万円台~と手頃。設置費などを含めても軽自動車程度の予算があれば自宅サウナを実現できます
また、専門メーカーの物はすべて、断熱や通気も適切に設計されています。設計士と試行錯誤して作らなくても、専門施設と同じようなクオリティのサウナが楽しめます。
更に、組み立て品なのでスペースさえあれば設置できるのも大きな強み。新築住宅はもちろん、すでにお住まいの一戸建てやマンションにも導入可能です。また、原状回復も容易で、賃貸住宅で検討できるのも嬉しいですね。

1-3.バレルサウナ

バレルサウナは屋外用の樽型サウナです。庭に置いて、外の景色を見ながらサウナを楽しむことができます。
こちらも組み立て式の規格品で、リーズナブルです。費用は100万円台~。かなり安価なものも販売されていますが、製品の性質上断熱構造などを持たないため、木材の質が物を言います。また、雨風の影響も受けるので、低品質のものは早期に劣化する恐れがあります。値段とクオリティのバランスは良く検討しましょう。
バレルサウナは庭の広い一戸建てにおすすめです。また、マンションのルーフバルコニーなどにも設置できますが、重量規制などもあるため事前協議が必要です。

1-4.テントサウナ

テントの中にサウナストーブを設置した簡易タイプのサウナです。手ごろな価格と、折り畳みや持ち運びができる手軽さが魅力です。
テントサウナは最も安価に実現できるロウリュサウナです。6万円台から販売されています。ただし、手軽に設置できる分、断熱性や通気設計などが整えられたサウナルームと比べると、妥協しなければならない点が多くなります。
テントサウナは家庭用のコンセントに差すだけで使えるタイプも多く、集合住宅でも手軽に利用できます。折りたたんで片付けられて省スペースなのも魅力的。施設のサウナほど本格的でなくていいので、安価に実現したい!という方にはお勧めの選択肢です。

自宅サウナの費用について詳しくはこちら

2.家庭用サウナルームの設置場所の選び方

家にサウナを設置するには、特別仕様のスペースが必要?いえいえ、実はそんなことないんです。組み立て式のサウナルームは、床が防水仕様になっていれば設置可能。意外と、家の中の色々なスペースに設置できます。

家庭用サウナルームを設置できる場所のアイデアをまとめた図。浴室エリア、空き部屋、庭やテラス、地下室やガレージ

2-1.浴室内に設置する方法

家で、浴槽と同じ空間にサウナルームを置けますか?という質問を時々いただきます。
サウナルームは木製です。直接水がかかったり、蒸気が充満するような環境ではカビや劣化が発生します。そのため、浴槽やシャワーのすぐ隣などには設置できません。ただし、ドアや壁で隔てられていればOK。
前述の通り、床がタイルやビニールなど防水仕様ならば設置できるので、浴室手前の脱衣スペースへの設置をお勧めしています

2-2.庭やテラスに設置する方法

屋内用サウナルームは風雨に耐えられるように作られていないため、庭やテラスには設置できません。その場合はバレルサウナや、屋外用のサウナキャビンをお勧めします。屋根がかかっている場合も同様です。
2階以上のバルコニー等に設置する場合は、制限重量と商品重量を良く確認しましょう

2-3.既存の部屋を改造する方法

家にサウナを設置するにあたって、子供が独り立ちして空いた部屋をサウナスペースに、という事例も増えています。空き部屋活用法として魅力的な選択肢ですね。
普通の部屋をサウナスペースにできるの?と驚かれるかもしれません。こちらも、床を防水仕様にして、適切な換気機構を設ければ問題ありません。脱衣スペースに設置する場合、そもそもの空間が狭く、組み立てスペースの確保が難しいケースがあります。この点も、空き部屋ならば問題ありません。意外と検討しやすいですよね。

2-4.地下室やガレージの活用

家の地下室やガレージの一角にサウナルームを置く、というのもおすすめです。地下室やガレージの床はコンクリートやタイルなので、防水仕様。組み立てスペースの確保も問題なし。換気さえ確保できればすぐに設置できます。車が趣味の方なら、愛車を眺めながらととのいチェアでクールダウン……なんて夢みたいなサ活も叶いますね。
地下室の場合は搬入経路のサイズをしっかり確認しましょう。

2-5.防湿対策と換気

前述の通り、意外と色々なところに設置できる家庭用サウナルーム。ただし、高温になる製品であることと、ロウリュで蒸気が発生することから、防湿対策と換気は事前にしっかり配慮しておく必要があります
既存の部屋や地下室等を活用する場合には、換気システムの確認や追加を検討しましょう。

3.家庭用サウナルームに必要な設備と道具

家にサウナを設置する場所の候補は絞れましたか?ここでは、サウナルームやサウナヒーターの適切な選び方、必要な設備をご紹介します。

3-1.サウナルームの選び方

サウナルーム選びのポイントをまとめた図。サウナルームのサイズ、断熱材と換気設計、法令違反品でないか

家庭用サウナルームの需要増に伴い、色々な商品が販売されるようになりました。サウナルームを選ぶ際、デザインと共に下の項目も必ず確認しましょう。

①サウナルームのサイズ

まずは定員を目安にサウナルームを選びましょう。サウナはコミュニケーションの場にもなります。家族や友人と語らったり一緒にリラックスする場にするならば、2人用以上のサイズがおすすめです。
また、設置場所の寸法と共に、作業スペースがどれくらい必要かも必ず確認しましょう。
内側から組み立て施工できるタイプなら、設置場所のスペースさえ確保すれば大丈夫。外側から組み立てするタイプの場合は、製品サイズ+400mm四方のスペースが必要です。ただ、設置場所に余裕がない場合も、別のスペースで組み立てて押し込むことも可能です。購入前に相談しましょう。

②断熱材と換気設計

ロウリュのできるフィンランド式サウナは、対流する空気でサウナ室内を温めます。そのため、サウナは密閉空間ではなく、適切に空気が流れる吸排気構造を備えている必要があります
また、断熱材が使用されているかどうかも確認しましょう。断熱材のないサウナルームは外気温の影響を受けやすく、温まるまで時間がかかります。電気代も余分にかかってしまうので、断熱のしっかりしたサウナルームを選ぶのが重要です。
専門メーカーの純正品であれば、換気も断熱も適切に設計されているので安心です。好みのデザインのサウナルームが専門メーカーの製造品でない場合は、購入前に断熱や換気を確認しましょう。

③法令違反品でないか

家庭で使用される電気製品は、電気用品安全法による規制の対象です。「特に安全上規制が必要」とされる電気製品は「特定電気用品」に指定され、対象製品を販売する際には適合検査をクリアすることが義務付けられています。この適合検査をクリアした製品には、ひし形の、<PS>Eマークを掲示することができます。
サウナ関連製品では、出力10kW以下のサウナヒーターと、それを搭載するサウナルームが対象です。
非適合品の販売は法律違反ですが、現状、非適合品のサウナルームやサウナヒーターを販売している業者も存在します。違反品を購入、使用して、万一製品が原因の火災や事故が発生した場合、保険が下りない可能性もサウナルームを選ぶ際は、必ず<PS>E適合品であることを確認しましょう

3-2.サウナヒーターの選び方

サウナヒーターの種類は出力で大きく二つに分けられます。
①出力10kW未満のヒーター
②出力10kW以上のヒーター

家庭用で使用されるのは①の10kW未満のヒーターです。10kW以上は業務用の三相電力が必要になるため、基本的には一般家庭ではご使用いただけません。
では10kW未満のサウナヒーターの中からはどうやって選ぶのでしょうか?ここでもやはり、出力が選定の基本になってきます。

選定の基準は、サウナルームの大きさと、サウナヒーターの出力

サウナルームの広さに対して出力が小さすぎるヒーターを設置してしまうと、設定温度に到達するまで時間がかかります。こうなると、ほとんど常にヒーターが加熱運転をしなければなりません。電気代も余計かかり、ヒーターの消耗も早くなってしまいます。
逆に出力が大きすぎると、単純にオーバースペック。出力が大きいほど本体のサイズも大きくなるため、価格も高くなり、非効率です。
適切な出力のヒーターを選ぶ目安は… 1㎥(立米)=1kW
例えばサウナルームの大きさが1.2m×1.2m×2.0mなら2.88㎥ ➡ 3kW前後のヒーター
この例では、ハルビアのラインナップで行くと、デルタ3(出力2.7kW)がよさそうです。
ただしこれは、ソポのように断熱面が大きいサウナルームの場合。一面が全面ガラスなど、非断熱面が大きいサウナルームの場合は、もう少し出力の大きいヒーターが必要です。サウナルームの大きさを決めて、販売店にヒーターの選定について相談することをお勧めします。

サウナヒーターとサウナルームのサイズ目安をまとめた図。1~2人用サウナルームにはデルタ3、2~3人用にはシリンドロ6~スピリット6、3~4人用にはキップ8やスピリット9など。ただし適合サイズは目安であり、サウナ室の仕様によって異なってきます。

3-3.サウナストーンの種類と使い方

サウナストーンは主に2種類。花崗岩などの天然石か、セラミック製の人工石です。 ヒーターとの相性もあるため、ヒーターメーカーの純正品や推奨品を使用するようにしましょう

天然石のサウナストーン

天然石のサウナストーンとして流通しているのは主に4種類。いずれも火成岩に分類される石で、マグマが冷えて固まった岩石です。700度~1,700度になってから固まっているため、石の中には空気が含まれていません。このため、高い耐熱性を持っています。熱によって崩壊したり変形することが少ないため、安全性が高いです。
ただ、天然石はロウリュなどによって徐々に割れてヒーターの底部へ堆積していきます。このため、定期的な交換と清掃が必要です。

セラミックストーン

セラミックストーンは、高い耐久性と熱伝導性をもつ人工石です。火成岩よりも更に耐熱性が高く、安定している為、天然石のサウナストーンのような清掃が不要です。
一方、水分を吸収する特性上、ストーン内部にロウリュの水分が残った状態で加熱されたことでストーンが破裂した事故の例もあります。購入の際は適切に設計されたものを選びましょう。

サウナストーンのよくある設置不良例

また、サウナストーンは、ヒーターの施工説明書の手順に従って適切に配置しましょう。サウナストーンのよくある設置不良例は以下の通りです。
①ヒーターエレメント(加熱部分)が外から見えるくらい隙間がある
②ヒーター上部に石を積みすぎている
③ストーンが割れて堆積した状態で運転させている

いずれも、サウナ室が温まりにくくなったり、ヒーターが故障したりする原因になります。ストーンは適切に使用しましょう。

3-4.温度計や湿度計、その他ツール

サウナを家で楽しむために必要なその他のツールをご紹介します。
①ラドル&バケット
ロウリュの為の必須アイテムです。素朴な木製のものから、デザインにこだわったものまで色々な選択肢があります。サウナルームのインテリアや好みに合わせて選びましょう。
②温度計&湿度計
サウナ室内の温度や湿度を確認するためのツールです。規格品のサウナルームであれば標準付属していることがほとんどです。こちらも色々なデザインがあるので、カスタムサウナの場合は好きなデザインの物をこだわって選びましょう!
③砂時計
サウナ室内には時計を持ち込まないので、サウナ浴中の時間経過の確認用に設置されます。サウナ用砂時計は15分計測のものが多いです。ロウリュの間隔の管理用にも使えます。

3-5.サ活をもっと充実させるアイテム

家でサウナを楽しむとき、あると更にサ活が充実するアイテムをご紹介します。
①サウナマット
自宅サウナでは、サウナマットの使用がおすすめ。サウナマットが汗を吸収してくれるので、サ活後毎回ベンチを拭く必要がなくなります。日々のお手入れが簡単になるのでおすすめです。
②ロウリュ用アロマオイル
ロウリュの水にお好みの香りをつけて、更にリラックス効果を高めることができます。フィンランドで伝統的に好まれている、パインやバーチ、タールなどのアロマオイルを使うと本場の雰囲気も楽しめますね。アロマロウリュを楽しむときは、安全のため、必ずロウリュ用の専用オイルを使用しましょう

4.個宅サウナにオススメな家庭用のフィンランド式サウナルーム

自宅や別荘にフィンランド式サウナがあったら最高だけど、どこでどう買えばいいの?高いのでは?そんな方におすすめの家庭用のフィンランド式サウナルームをご紹介します。

4-1.フィンランドの世界No.1ブランドが日本のために特別開発した「ソポ」

ハルビアの家庭用サウナルームSÖPÖ(ソポ)は、サウナ&スパ製品で世界No.1のシェアを持つフィンランドのHARVIA(ハルビア)社が、日本の住宅事情に合わせて開発したコンパクトサイズのサウナルームです。SÖPÖ(ソポ)は、フィンランド語で”かわいい”という意味。その名前の通り、約96センチ角~と非常に省スペースです。1人~3人用の3サイズを展開しています。ライフスタイルに合わせて最適なサウナルームをお選びいただけます。

4-2.1m四方あれば設置可能!オールインクルーシブで税込160万円台~

一番小さな1人用のソポ0909は、税込1,601,600円。ロウリュのできるサウナヒーター、サウナストーン、ヒーターガード、遮熱板に加え、ロウリュ用のバケット&ラドル、温湿度計と砂時計もついてくるので、設置が終わったその日からサ活を満喫できます。

4-3.安心の<PS>E適合品

自宅サウナを選ぶ前に知っておきたいのが、関連する法規制。「PSE適合品」や「PSEマーク」という表示を目にしたことはないですか?
PSE適合品とは、「電気用品安全法」に則った検査等をクリアしている製品です。適合が認められた場合のみPSEマークを表示することができます。サウナ機器では、一般的に家庭用とされる10kW以下のヒーター及びルームが対象。PSEの中でもより厳しい菱形PSE(<PS>E)に適合することが義務付けられてます。 万が一火災事故などがあり、その原因が法令違反品にある場合は、保険適用にも問題が生じるケースもあります。自宅サウナを検討する際は<PS>Eマークの有無を必ず確認しましょう。
ハルビアジャパンが輸入販売している10kW以下のサウナヒーター全機種及び、家庭用サウナルーム「ソポ」シリーズは<PS>Eに適合しています。

4-4.購入~メンテナンスまで、ハルビアサウナディーラーがトータルサポート

購入相談から販売、施工、メンテナンス、アフターサポートまで、ハルビアサウナディーラーが責任もって担当するので安心して導入いただけます。家庭用利用で2年間の長期保証が適用される為、もしもの時も安心です。また、全国に、体感型ショールーム「ハルビアサウナショールーム」を開設しています。ソポ等のサウナルームを実際に体験いただけますので是非お出かけください。